学年ナンバー1の叫びを聞いた瞬間、乱れていた気持ちが、すうっとおさまった。
地味ブスなわたしへの告白。
ありえないことが、罰ゲームの条件。
その内容は、自分で決める――
「セイ、悪いけど、小塚とふたりで、話が」
「星野くん、行こ」
息を切らせてしゃべる彼の声を遮って、
わたしは広げていたお弁当箱を手早く片付けた。
こちらを振り返る高槻くんと、目を合わさないように立ち上がり、横を通り抜ける。
「小塚……」
どこか悲しげな呼びかけを無視して、わたしはコンクリートのステップを踏みしめた。
「あ、奈央ちゃん、待ってよ」
子犬のようについてくる星野彗と連れ立って、一度も振り返らずに、わたしは階段を下りた。


