それでもキミをあきらめない




顔に吐息を感じて、きつく目をつぶったとき、


「うわっ」


星野彗のおもいがけない声が、耳をかすめた。


え……?


恐る恐るまぶたを開くと、正面に空がひらけてる。



慌てて起き上がると、

星野彗は階段を囲う手すりに上半身をもたれて、

「いってぇ」と後頭部をさすっていた。


傍らには、長身の男子生徒の姿がある。


大きく上下する広い肩と、無造作にセットされた黒い髪――



「高槻く――」

「何すんだよレオ!」