放課後、りさとえみと別れて、あたしは家路を歩いていた。もちろんケータイを片手に。
自分のプロフにつけているゲストブックを覗いて見る。新しい書きこみがひとつあった。
【おれも中2なんだけど、よかったら絡んで~】
男か、と思いながらプロフのアドレスをはってあったので、飛んでみる。まあまあの顔をしていたので、返事を書きこみしておいた。
りさとえみから、奇跡の一枚、かわいいけど詐欺、などとからかわれたプリクラをトップ画にしているので、ちょいちょい、男からの書きこみがある。
次はリアルに、【いま家帰ってる マジ暑い】と書いた。
それでも、まだ家まで距離があったので、ブックマークに登録していたケータイ小説のサイトを開いてみる。
クラスメイトが面白いと言っていた、恋愛コメディの小説を読みながら、歩いた。
あたしは、ぎらぎらと太陽が照りつけるなか、ケータイの画面だけをずっと見ていた。
「ただいま~」
あたしは玄関のドアを開けると、リビングへ向かって言った。
するとい草のスリッパを鳴らしながら、母がやって来た。鳴らすというよりも、床に叩きつけているように乱暴な音で、機嫌が悪いことがすぐにわかった。
自分のプロフにつけているゲストブックを覗いて見る。新しい書きこみがひとつあった。
【おれも中2なんだけど、よかったら絡んで~】
男か、と思いながらプロフのアドレスをはってあったので、飛んでみる。まあまあの顔をしていたので、返事を書きこみしておいた。
りさとえみから、奇跡の一枚、かわいいけど詐欺、などとからかわれたプリクラをトップ画にしているので、ちょいちょい、男からの書きこみがある。
次はリアルに、【いま家帰ってる マジ暑い】と書いた。
それでも、まだ家まで距離があったので、ブックマークに登録していたケータイ小説のサイトを開いてみる。
クラスメイトが面白いと言っていた、恋愛コメディの小説を読みながら、歩いた。
あたしは、ぎらぎらと太陽が照りつけるなか、ケータイの画面だけをずっと見ていた。
「ただいま~」
あたしは玄関のドアを開けると、リビングへ向かって言った。
するとい草のスリッパを鳴らしながら、母がやって来た。鳴らすというよりも、床に叩きつけているように乱暴な音で、機嫌が悪いことがすぐにわかった。

