ケータイ奴隷

今日は終業式だ。朝から体育館で、全校集会があり、いかに夏休みを有意義に過ごすか、という校長のくだらない話を、あくびをしながら聞いた。

教室へ戻ると、早速夏休みの宿題が配布された。これさえなかったら、本当に楽しいんだけどなあ、とあたしはずっしりと重たい宿題の山を見ながら、うんざりした。

続いて、通知表が配られる。出席番号順に名前を呼ばれて、教壇まで取りに行き、受け取ってすぐに開いたクラスメイトの顔が輝いていたり、青くなっていたりしていた。

名字を呼ばれたあたしも教壇へ向かう。内心ドキドキしていたが、万引きしたときに比べるとたいしたことない。
そんなことを考えてしまったあたしは、小さく首を振った。あのことは、もう忘れよう。

通知表を開き、あたしは驚いた。一年生のときに2だった数学が3になっている。それに他の教科の成績もあがっていて、2がひとつもなかったのだ。

自分で自分を褒めてあげたい、とにやけながら通知表を閉じた。

担任が、夏休みの勉強の仕方で二学期の成績に差がつく、という話もにこにこしながら聞けた。