「彼氏とさ、夏休みになったら海に行こうって約束してるんだ。それで、彼氏も友達何人か連れてくるっていうから、二人も来ない?」
わあ、とあたしたちは色めきたった。
えみの彼氏は高校二年生だ。プリクラでしか見たことがないが、ゴリラ系の顔をしていて正直カッコイイとは言いがたい。
だけど、あたしみたいに生まれてこの方彼氏がいないような人間にとっては、高校生という響きだけでうらやましい。
「行く行く、絶対行くよ」
同じく彼氏のいないりさが、尻尾をふる犬のように喜んでいる。
夏休みまで、あと二週間なので、みんないつもよりテンションが高くなっていた。そう言うあたしもだ。
「じゃあ、今度水着買いに行かないとねっ」
「やべー、それまでにダイエットしないと」
あたしたちは、昼休みが終わるまで話に花を咲かせてた。
りさが言っていたケータイの話の続きのことなんて、すっかり忘れて。
わあ、とあたしたちは色めきたった。
えみの彼氏は高校二年生だ。プリクラでしか見たことがないが、ゴリラ系の顔をしていて正直カッコイイとは言いがたい。
だけど、あたしみたいに生まれてこの方彼氏がいないような人間にとっては、高校生という響きだけでうらやましい。
「行く行く、絶対行くよ」
同じく彼氏のいないりさが、尻尾をふる犬のように喜んでいる。
夏休みまで、あと二週間なので、みんないつもよりテンションが高くなっていた。そう言うあたしもだ。
「じゃあ、今度水着買いに行かないとねっ」
「やべー、それまでにダイエットしないと」
あたしたちは、昼休みが終わるまで話に花を咲かせてた。
りさが言っていたケータイの話の続きのことなんて、すっかり忘れて。