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翌日も雨。
雨の方が好都合で助かる。
5講目を終えたアカリが、講義室から出て行った。
玄関ホールで友達と別れ、一人傘を差し雨の中へ。
いつも友達に囲まれているアカリが、どうして一人で帰るのかというと、
今日水曜日はバイトがあるからだ。
彼女は駅前のカフェレストランで、水金日の週3日働いている。
アカリが一人で帰る日を狙っていた。
小花柄の傘を差して歩く彼女の後ろを、
同じ傘を持つ私が、一定の距離を開けて付いていく。
アカリは私に気付かない。
水溜まりを避けることに注意を向けている。
駅に向かう通りは、片道3車線の大きな車道。
横断歩道はなく、その代わり車道の下を地下通路が通っていた。
歩道の脇でポッカリと暗い口を開ける、地下通路出入口。
アカリはその口に入ろうとしていた。


