短編集

 


きっと二股かけていることを謝ったのだろうけど、

彼は全然悪くないのに。



私がユウダイを好きな理由は、

アカリが彼を好きだから。



私がユウダイと付き合う理由は、

アカリが彼と付き合っているから。



アカリのモノじゃなければ、ユウダイなんてどうでもいい。




トイレの洗面台で手を洗い、鏡で自分の顔をチェックする。



メイクもアカリ風にしているけど……

やっぱり違う。
まだお揃いじゃない。



彼女の二重の方がパッチリしているし、鼻筋も私より真っすぐ通って綺麗だ。



唇だって違う。

薄すぎる私の唇は色気がないけど、アカリはぽってり食べたくなる唇で……



服や髪型を似せても、顔を似せるのは難しい。


最近ずっと、美容整形という言葉が頭にあった。



やってみようかな……

幾らあれば、アカリと同じ顔にして貰えるだろう?



目も鼻も口も、

アカリと同じがいい。




――――……