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一月が経った晩秋のある日。
滅多に人が通らない研究棟のトイレで、私は情事の真っ最中。
ユウダイが熱い息を漏らしながら、理性と戦っていた。
「やばい、時間が……
やめたくないけど、授業に遅れるからこの辺で……」
「やめていいの?
途中でやめたら、ユウダイ辛いんじゃないの?」
「やっぱりもう少しだけ……ギリギリまで……」
男という生き物は下半身に正直で、彼を落とすのは簡単だった。
男友達と飲み会後の彼をつけ、偶然を装い話しかけた。
彼の好きなタイプは、アカリ。
アカリの真似をしている私も、彼のタイプに含まれる。
「アカリに内緒で、イイコトしよ?」
そう誘うと、酔っていることもあり、彼は簡単に私を抱いた。
それからはアカリに隠れて時々二人で会い、体を重ねている。
アカリと私は、彼氏も同じ人になった。
嬉しい……
これでまた一歩、アカリに近付けた。


