短編集

 


 ◇◇


一月が経った晩秋のある日。


滅多に人が通らない研究棟のトイレで、私は情事の真っ最中。


ユウダイが熱い息を漏らしながら、理性と戦っていた。



「やばい、時間が……

やめたくないけど、授業に遅れるからこの辺で……」



「やめていいの?
途中でやめたら、ユウダイ辛いんじゃないの?」



「やっぱりもう少しだけ……ギリギリまで……」




男という生き物は下半身に正直で、彼を落とすのは簡単だった。



男友達と飲み会後の彼をつけ、偶然を装い話しかけた。



彼の好きなタイプは、アカリ。

アカリの真似をしている私も、彼のタイプに含まれる。



「アカリに内緒で、イイコトしよ?」



そう誘うと、酔っていることもあり、彼は簡単に私を抱いた。



それからはアカリに隠れて時々二人で会い、体を重ねている。



アカリと私は、彼氏も同じ人になった。



嬉しい……

これでまた一歩、アカリに近付けた。