私の笑う理由

・・・ここ…かな?

ガタンッ

隣の席は男子なんだー
丁度、座ってる・・・
私が通ってた小学校の子じゃないなぁ
顔、見えないなぁ〜

「隣だね!私、藤咲 絢菜っていうの! よろしくね!えと…名前は??」

取り敢えず声を掛けてみる〜
お、体育館で見たことあるー

「・・・えっ、あぁ…矢武 多岐」
「矢武…君ね!よろしく!!
バスケ部?だよね」
「え、何で知ってるの?」

矢武君無表情だなー、表情筋固まってるんじゃないかな?きゃー大変!

「私、女子のバスケ部なの
だから、見たことあるんだー」

矢武君のこと体育館で見たんだよねー

「そうだったんだ・・・」
「へへ、まぁ、とにかくこれから
よろしくね」
「…!うん…」

今、矢武君驚いた…
ちゃんと、人間なんすね…
良かった良かった
とてつもなくいい事に私と矢武君の席は
1番後ろの席!
だから、私には前の席しか女の子が
いない…
右も左も男の子で前の女の子が救いだなぁ〜
あ、前の席に女の子が振り返った!
わわっ!

「藤咲さん!だよね!!
あやちゃんって呼んでいいかな?」
「うん、全然いいよ!」

違う小学校の子だな!
綺麗な子だな・・・