私の笑う理由

「あ?てめぇ誰だよ!?」

ま、まさか、救いのヒーロー!?
私を助けてくれるのかな?
てか、誰?

「え、矢武君!?」
「え、ふ、藤咲…!?」
「ちっ、矢武の弟か…おい、行くぞ
おめぇら」

サーっと駆けてくヤンキーさん達
そんなことより気になるのは

「矢武君、何でここに…!?」
「あ、えと…絡まれてる子、助けなきゃ
と思ったら、藤咲だった…」
「あ、そだったんだ…
ありがとう!助けてくれて!
ていうか、矢武の弟って
矢武君、もしかしてお兄さんか
お姉さん居る?」

弟ってことは上に居るってことだもんね

「あ、うん、姉が居る」
「へーぇ、そうなんだぁ!
?でも、なんでさっきの人達逃げてっ たの?」

矢武君のお姉さんもしかして強いのかな?

「あー…見たら、分かるんだけど…
今度、紹介する…?」
「!!うん、お願い!!」

まさか、矢武君からそんなこと言ってくれるなんてー!お姉さんどんな人かな?

「藤咲、もチャリで来たの?」
「ううん、この前、矢武君と自主練習
した日の帰り道に自転車パンクしちゃ って…。だから、歩き!」
「そっか……なら、送る」

ん?

「おくる、って送る?」
「?うん」

うぇぇぇえええええええ!?!?!?
矢武君が!?私を!?

「え!あ…の!でも…」
「送る」
「…はい…お願いします」