それから何事もなく高校生活を送っていた。


友達は出来ない。


けど、駿がいるから大丈夫。


駿とは一緒に帰ったりしていた。



ある日の放課後。


駿を待っていると何人かの女子が私の前に来た。


「小野寺さん、ちょっといい?」


女子についていくと校舎裏に来ていた。


わぉ、王道な場所…。


「最近さ、駿に近寄りすぎじゃない?目障りなんだけど」


と、ボスらしき女子が言ってきた。


「貴方たちには関係ないでしょ?」


そう言うとイラついたのか殴ろうとしてきた。


私はそれを避けた。


すると今度は何人かが私を押さえ込んできた。


前でボスらしき女子が手を振りかざした。


さすがにこれではよけれないな。


頬叩かれるのか…。


──パシッ!


いったぁ。


気が済んだのか女子たちは帰って行った。