桜が満開な今日、私、小野寺 鈴菜は高校の門の前にいる。


今日は高校の入学式。


親は仕事で来てない。


横を通っていく生徒はみんな私のことを見ていく。


それは私の顔が整っているからだろう。


何かの小説で読んだ気がする。


『なんでみんな私の顔みるのかなぁ?何かついてるの?』


なんてそんな天然は私にはない。


実際この顔のせいで中学校のころよく苛められてた。


『お前のせいで私が彼氏にふられた!小野寺が好きだから別れてくれって!』


そんなの私が知るか。


お前の顔がその程度だったからだろう。