何もない俺が死んでも。

誰も悲しまない。



なら、死んだ方がマシなんだ。



死んだらレンナにも会えるし。





・・・ロンリネス。



レンナを失った時、俺はそう名付けた。

自分に合っていると思えたから。




でも違う。

“ロンリネス”が1番合っている時は。

今この時なんだ。








俺は最後まで“ロンリネス”なんだ。








俺は静かに、

目を閉じた。





――――その瞬間涙がこぼれたことを。

俺は、知らない。