あの日も いつものように何の恐怖もためらいもなく、 そこへ飛び込もうとした。 今でも、時々思い出しては、胸が苦しくなる。 その砂場で、声が出せないほどのリアルな痛みにもだえ苦しむ自分。 『あーあ、これじゃあ次の大会は無理でね?』 『まーじ残念ですねー。ト・シ・ミさん』 そんなわたしを 光が灯っていない目で嘲笑う、仲間、だと思っていた人たちの姿を。 わたしはもう飛んではいけないのだ。