白かった上履きが徐々に赤くなっていき、

履いてる紺ソックスに血がじわじわと
染み込んで黒くなっていくのが何故か心地よかった

鼻に染み付いた血の匂いもゾクゾクして
もっと

もっと…もっと嗅いでいたいと思う

私の中の何かが狂い始めた証拠。

「いやあ、楽しくなってきましたね!
やっと本性を表したようで・・・」

黒い仮面のその言葉で14人全員が私をみる

「これを望んでいたんでしょ。早く次のゲームを始めなさいよ」


〝もうすぐクライマックス〟
そう小さく呟いた黒い仮面の声を私は見逃さなかった