「どーしたのぉ?」

得意の猫撫で声、上目遣いで
拓也の顔をまじまじと見る

すると拓也が口を開いた

「いや、なんつーかさ。
ほどほどにしとけよ。」

私もバカじゃないし、
そのくらいわかってる

どうせ、アイツのことでしょ
1年前のことなんてさっさと忘れればいいのに

「アイツのこともあったから。な?」

やっぱり。アイツのこと気にしてる

「わかってるって!」

「それなら…いいけど。」

そういって拓也は席に戻っていった