空と彼と私

「いいか、良く聞け」


頭のいいまりあちゃんになら、言わないだろう言葉を始めに付け加えて。


聞き漏らしてはならないほど重要な話だと理解出来た。


「この先に、とある総合病院の院長の屋敷がある。麻衣の捜し人はそこにいる。いや監禁されている」


ツッコミどころが満載な大貴さんの言葉。


あの征司が監禁!?
病院の院長なんかに!?


言いたい言葉を飲み込んで、次の大貴さんの言葉を待った。


「麻衣は、アイツが好きか?」


急に吹っ飛んだ話に目を見開きながらも、大きく頷いた。


「なら、麻衣が助けろ!」


「え?無理じゃ――」


「話を聞け!いいか、麻衣は、屋敷に、バイトに行け。お手伝いだ」


「……お手伝いさん」


「メイドって言ってやろうか?」


「…………」


きっと、私なんかに気を遣ってる。