空と彼と私

ドキッとする。


真っ直ぐで、鋭い目。


征司と同じ目で言われたら、


「うん」


タメ口で答えていた。


それに嫌な顔一つせず、フッと僅かに笑うと、すぐに私からまりあちゃんに視線を戻した。


「邪魔すんじゃねェ」


頭に?が浮かぶ私とは、頭の仕組みが違うのかまりあちゃんは、


「うん。そうだった」


と、微笑み返している。


「今日は、俺が送ってやるから帰る時連絡しろ!」


良いなぁ。すごく自然体で。


「おい!聞いてんのかよ。麻衣!」


「え?……私?」


キョトンとして、自分を指差す間抜けな姿が、真っ黒な冷蔵庫が鏡となって映っている。


ウンウンとまりあちゃんが頷いて私を見ていた。


いや、連絡先知らないし。


まりあちゃんに聞くかまりあちゃんを通せってことだろうけど。