「あ…昨日のお話、もしかして旦那様から何も聞いてらっしゃらないのかしら?」
色んな妄想で、顔面蒼白になりつつある私は、無言のまま大きくうなずいた。
「ごめんなさいね…
あっ、まずはこれ渡さなくちゃ」
彼女はカバンの中から小さな紙袋を取り出して私に差し出した。
満面の笑顔で差し出す彼女。
私はひきつり笑顔。
…まさか、爆弾じゃないよね?
意味不明のままとりあえず小さな紙袋を受け取り、中をそっと覗いてみた。
中には赤いリボンがかけられた小さな箱が一つ。添えられた小さなメッセージの紙が一枚。
そのメッセージカードを取り出した。
「あっ……こ、これって?」
「昨日誕生日だったんですよね?
ごめんなさい…。ご主人様帰宅がかなり遅かったでしょ?
私のせいなんです。ほんとごめんなさい…」
「ごめんなちゃい…」
隣のちっちゃい版のれんくんもお母さんを真似て一緒に頭をさげた。
「…あ、あの」
この子って小さいのに空気を読める。
なんて賢い子なんだろ~。
蓮には全然似てない?
少しだけホッとした。


