ドサっと机に足を乗せ椅子にもたれかかる




「樹……匂いも消せたんだな。」




「まぁ…」



そう言って樹は本棚の隙間から出る




「あれって、伊代竜ですよね?」



私も本棚の隙間から出る




「そうそう。この学校の理事長の息子の伊代竜。」



光平が得意げに説明し始めた



「そんで、赤い麒麟の炎駒。」


…えんく…