樹side


ガラっと図書室のドアを開ける



そこにはおそらく昼寝をしていたと思われる奴がむくりと体を起こした




「…なに?」



少し眠たそうに目をこすった



「角㟨、楓ちゃん来なかったか…」





「…さあね?」




光平がクスッと笑う




僕は図書室の扉を勢いよく閉めた




光平は顔を引きつらせた




「そんなおこんなよ。あってないあってない。」