『とにかく何とかしなくちゃ…他のモデルさんあたれない?』
いつまでも怒っている場合ではない。何故なら開場はもう間もなくなのだ!
『よぉ!』
片手を軽くあげながら意気揚々と現れたのは佐伯だった。
『佐伯部長〜‼︎』
茉莉には神様のように思えた。だが、次に彼の口から出た言葉に驚愕することになる。
『話は聞いたぞ。大変だな…そこで提案なんだが、倉田…お前出ろ!』
『…?…えっ、あの今何て?』
絶対に今聞こえたのは幻聴か何かだと茉莉は必死で自分に言い聞かす。
『お前がモデルとしてあのドレスを着れば問題ない。』
『いやいや問題だらけでしょ!』
上司ということも頭から抜け落ち、突っ込みを入れるが佐伯は冷静な表情を崩さない。
『だって、ほら!私、モデルの知識も技術も何にもないし、大トリなんて絶対無理ですよ‼︎』
半泣きで訴える茉莉を佐伯は無情にもスルーし、周りの関係者に指示を出し始める。
『茉莉さん…腹括ってください。』
西川がポンッと片手を茉莉の肩に置くと諦めろと言わんばかりの顔でニコリと営業スマイルをして見せた。
いつまでも怒っている場合ではない。何故なら開場はもう間もなくなのだ!
『よぉ!』
片手を軽くあげながら意気揚々と現れたのは佐伯だった。
『佐伯部長〜‼︎』
茉莉には神様のように思えた。だが、次に彼の口から出た言葉に驚愕することになる。
『話は聞いたぞ。大変だな…そこで提案なんだが、倉田…お前出ろ!』
『…?…えっ、あの今何て?』
絶対に今聞こえたのは幻聴か何かだと茉莉は必死で自分に言い聞かす。
『お前がモデルとしてあのドレスを着れば問題ない。』
『いやいや問題だらけでしょ!』
上司ということも頭から抜け落ち、突っ込みを入れるが佐伯は冷静な表情を崩さない。
『だって、ほら!私、モデルの知識も技術も何にもないし、大トリなんて絶対無理ですよ‼︎』
半泣きで訴える茉莉を佐伯は無情にもスルーし、周りの関係者に指示を出し始める。
『茉莉さん…腹括ってください。』
西川がポンッと片手を茉莉の肩に置くと諦めろと言わんばかりの顔でニコリと営業スマイルをして見せた。

