本当、困るよね。

鈍感ってさ。




「無防備すぎ」


そっと。

柔らかな色素の薄い茶色の髪の毛をなでる。




スヤスヤ寝息を立てているメイ。





「おやすみなさい」



愛しい僕の幼馴染。


僕の気持ちなんか気付かずに、おやすみ。



何も知らずに、そうやって笑っていて。







「・・・好きだよ」



目を細めて、告げる。


聞いていないと、分かっているから。




いつか。

メイに聞こえるように、言おう。



心から。

"好きだよ"って。





○END○