「そうですね…
犯人は、あのメイドです」



その言葉に、あたしは少しムカついて、

思い切り否定した。



「それは、絶対にない。
あのメイドには、ちゃんとアリバイがあるんだから」


「いえ、ですから…。
…ああ、私の説明不足でした。

あのメイド、と言っておきましょうか」


その、意味深すぎる言葉に、

あたしの脳はやがて、停止した。



ひとまず、事件の内容を

簡単に説明しておこう。


主人公(某探偵)はある日、

某有名会社社長が主催する

パーティーへ呼ばれた。


もちろん、護衛のためとして。


そこには、世界中に名の通る

某有名人たちが数をなし、

そんな中パーティーは開かれた。


和気あいあいと、華やかに進む

パーティーだったが、

やがて、その休憩中に

事件は起きた。


某時刻。

社長とその秘書である女性の控え室で、

その秘書である女性が

何者かによって殺され、倒れていた。


ちなみに秘書である女性は、

彼、社長の奥さんであった。