ー君は俺の光ー[1]


歩きながら体制を整える。



腕を掴まれていた筈がいつの間にか手繋ぎになっている事にクスリと笑みが零れる。



どうやら前を行く先輩はデキる先輩なようで。



歩幅も俺に合わせて少しゆっくりめに歩いている。



泉李とは大違いだな、うん。



会話もなくたんたんと歩くも何だかそれが心地よい。



握られている手も嫌悪感を抱かない。



不思議な感覚。