ー君は俺の光ー[1]


「普通名前教えたら教え返してくれるもんだよね。」ってジト目顔で言われてしまった…。



確かにそれが”普通”というものならば教えるのかも知れない。



でも、俺は”普通”というものが解らない場所で暮らしている…。



あの時”関わらない”と思っていたから教えなかった。



名前を教えてもらっても…。




「つか…。」



「ん? 」



「ううん…何でもない…。 」




麻央は”変なの〜。”と言いながら笑っている。