ー君は俺の光ー[1]


スタスタと歩きながら直ぐに着くだろうと思っていたのは間違いで…。



歩けども歩けどもゴールである教室へは辿り着かない。



何でだ?



”ドンッ”という音とともにバサバサと俺の手から落ちる教科書達。



曲がり角付近で下を向きながら歩いていた為、人が来るのが判らなかった。




「あっ、スイマセン。」




俺が謝ると「俺の方こそごめんね?」と言って散らばる教科書達を拾ってくれた。