ー君は俺の光ー[1]


その声にバッと振り向いたくぅは驚きと恐怖の入り混じった表情を俺に向け、すぐに顔を逸らして俯いた。




「何か嫌な事でもあったんか?」




答える事なく、俯いたままのくぅ。




「男やったらどんな理由があっても泣いたらあかん。泣いたら負けやで。」




そう言った俺をくぅは泣きながら見た。



というより、泣きながら睨んだってのが正しい。




「…が……う…。」



「ん?何や?」



「違う…。」