「…思い出してくれた?」




そう問いかけると感嘆符を浮かべている様子。




「す、すいません…。昨日は助かりました。」



「も〜。普通、昨日会ったのに忘れる?かなりショックなんだけど。」




と、らしくもなくイジける仕草をする俺はかなりキモいだろう。



乾いた笑いで誤魔化されたけどね…。




_ピリリリリ………




フワフワした感覚の中でケータイが鳴る。