「おい、大丈夫か?」 「ぎゃっ‼︎」 不意に顔を近付けられ思い切り仰け反った反動でバランスを崩しガタガタと椅子から落ちた。 「綿瀬君、大丈夫ですか?というか、今授業中ですよ?」 「えっ?あ…すいません…。」 周りをチラ見するとクスクスと笑う声が聞こえてくる。 何か居た堪れねーな、これ。泉李が急に顔近付けてくっから悪いんだぞ。 「何やってんだ…。コイツ、具合悪いんで保健室連れてく。」