ー君は俺の光ー[1]


「…ごめん。話、最後まで聞きたかったけど…俺帰らなきゃ。」



「お、おう。そっかー。気にすんなー、ヒサヨシ。いつでも話せるしよ。」



「うん… 。そー言ってもらえると助かる、晴可。」




ソファーに置いていたクマのリュックを取り、ドアノブに手を掛けたところで思い出す。




「あっ。麻央、今日はここに連れて来てくれてありがとう。俺…知り合いの家とかココとかに今まで行った事なくて…。その…皆と会って話出来て嬉しかったし、楽しかった。じゃ…。」




ペコッとお辞儀をして外に出た。