…ケホッ、ケホッ。 かなり苦しくなって来た…。 惠は咳に気付いてる筈なのに離れてくれない。 「惠?ケホッ…。お願い。ダメ?」 惠の耳元で、出来るだけ咳が出ないように話す。 「あ、あぁ…。解った///」 顔が赤いよーに見えるが、こっちはそれどころじゃない。 「…ごめんね?」 惠に謝る必要はない気もするが一応謝り、足早に玄関に向かい靴を履き外に出た。