「そう?」 見透かすように…でもどこか楽しそうな声のトーン。 「…はい。」 「そっか。じゃ、おまわりさんは交番に帰るね。もう迷子になっちゃダメだよ?こねこちゃん。」 クスクスと笑いながらアタマをヨシヨシと撫でられた。 「なっ………!」 先輩を見上げると、懐かしむようなそして微かな悲しみを瞳にチラつかせていた。