咄嗟の事で…奏多か晴可どっちか判んねー。 「晴可…綿瀬困ってるじゃねーの。離れろ。」 「えー、ヤダ。」 そう言い、ぷぅと頬を膨らませながら言う晴可。 「”ヤダ”じゃねーの。それに不機嫌な人いるから離れた方が得策。」 奏多の目線を辿ると、何故かブラックオーラ全開の麻央がこちらを見ながら紫煙を燻らせていた。 「いーじゃんか、奏多ー。ヒサヨシさ、男だけど抱き心地いいしー。そ・れ・に、麻央のものでもないっしょー?」