「そんなに多い量食べれるんですか?」

「もちろん!一人十本ずつですが……。」

「十本!?」

なんで、残念そうに言ってんの?

でも、十本には、黒猫も反応した。

「俺も食べんの!?」

「そうですが、何か?」

「何か?って、嫌に決まってんだろ?」

「え?少なかったですか?」

「ちげぇよ!」

黒猫は、だんだんいつもの敬語が消えていく。

僕は、二人のやりとりに呆れる。

「お待ちどうさま」

女の人が、団子を持ってきてくれた気配がする。

二人はまだ、言い合いをしてる。

「団子来てますよ。」

僕は、沖田さんに言う。

「あ、もう来てましたか。」

「ゲッ……本当に30本。」

黒猫は嫌そうな顔をしてるであろう。

そう僕が思ってると……

「帰る。」

黒猫はそう言い、行ってしまった。