「副長の命令や。」

やっぱり?

監視役は、沖田と土方だけじゃないと思ってたが、予想は当たったか。

「こんなに早く、ばれると思ってへんかったわ。」

「結構前からばれてましたけどね?」

「え....。」

山崎はポカンとする。

「間抜けな顔しないでください。」

「なんや、お前俺の扱い酷くないか?」

「気のせいですよー。」

「めちゃくちゃ棒読みや無いか!」

なぜか、幼稚な言い合いが始まろうとしてたとき。

「二人で何してるんですか?」

後ろから、沖田の声が聞こえた。

私と山崎は同時に振り返る。

「なんや、沖田か...。」

「沖田ですが、なにか?それよりお二人は何を?」

一瞬沖田が怖く感じたのは、気のせいにしよう。

「何をって、俺がただばれてしもうただけやけど?」

平然という山崎だが...

「山崎さん、見つかっちゃっどうするんですか?土方さんに怒られても知らないよ」

「.....あ。」