幕末妖怪物語*

「ふ~ん」

沖田は、意味深な返事をする。

僕は、それに気づかないふりをした。

いつの間にか皆お酒を飲み出して、広間はとても騒がしくなっていた。

「黒猫~お前も飲め。」

「え"。」

黒猫に絡む、原田。

「明日は、俺が稽古つけてやる。」

「まぁまぁトシ、落ち着こう。」

まだ怒っている土方をなだめる、近藤。

「一君も飲んだらどうですか?」

「い、いや良い。」

どうにか、斉藤にお酒を飲ませようとする、沖田。

「お?もう無理かぁ?」

「まだまだい、いけるよ!」

飲み比べをし始める、平助と永倉。

「山南さんも飲みましょう!」

「そうだね、今日ぐらい飲もうか?」

他の隊士と飲み始める、山南。

僕は、一人そっと広間から出た。

しばらく進み包帯を解く。

「こんな日までお仕事ですか?」

僕は、その人が居るであろう天井を見つめる。

「.......。」

返事は返ってこない。