「それなら良い。」

土方さんは、良い案を考えたのが沖田だということを知らない。

はぁ、嫌な予感しかしない。

出来れば、外れてほしい嫌な予感。

「もうそろそろ、夕餉の時間だな。」

土方はそう言いながら立ち上がる。

「広間に行くついでに、屯所を案内してやるよ。」


ー*ー*ー*ー

そして、今に至る。

「とりあえず、目立ちすぎるなよ。」

土方さんは、そう言うと広間に入っていく。

黒猫、僕の順番で後に続く。

黒猫の後ろに隠れてても、ビシビシ当たる視線。

「神季君達こっち、こっち。」

沖田の声のする方に行き、座る。

「本当に、実行したんですね?」

漫画だったたら、語尾に(笑)がついてる、絶対。

てか、やれって言われたんだからやるに決まってるだろ?

「今日から、新しい奴が入る。」

がやがやしてた広間が、土方の一声で静まりかえる。

「おい、二人とも自己紹介しろ。」

はいはい。