スー

襖を開けて入ると、文机に向かって何か書き物をしている、土方さんが目に入る。

「じゃあ、俺はこれで...」

「ちょうどいい、お前もここに居ろ。」

土方さんの部屋の前から去ろうとする、黒猫を止める土方。

てか、早く用件を話してくれないかな?

「沖田から、聞いたとは思うが、今日お前達の歓迎会をやる。」

土方さんは、あらさかさまに嫌そうな顔をする。

「提案したのは、近藤さんあたりですか?」

だって、まだ信用もない僕たちを歓迎しようなんて、土方さんは反対するはず。

なのにやると言うことは、土方さんが頭の上がらない相手.....

つまり、近藤さんが提案したとしか、考えれない。

「よく分かったな。」

土方さんは、ため息をつきながら言う。

「隊長達以外には、あまり輝夜の存在はばらしたく無かったが...今回はしょうがない。」

何処がしょうがないんだ。

「黒猫は妖怪だとばれるな、輝夜は極力目立たないように頼む。」

自分が、無理難題言ってるの知ってますか?

「良い案があるので、大丈夫です。」

黒猫が笑顔で言う。

まさか.....良い案って......。