幕末妖怪物語*

「物事を習得するのが早かったり、
食い意地が張ってたり、
誰よりも気配に敏感だったり、
声かけても起きなかったり、
困っている人が居たら助けたり?」

「途中に思いっきり、悪口入れるなよ!」

聞いてれば、途切れ途切れに悪口入ってるんですけど!?

「あはははははは、にゃんこ、最高~」

沖田のやつ笑い転げてるし……

平助は、笑うの必死に我慢してるし……

だがすぐに、ニヤリと笑ってた黒猫の顔が、真剣な顔に変わる。

「でも……俺に光をくれたのは神季様です。」

沖田と平助の笑いが止まる。

「だから、俺はこれから長い一生を神季様に捧げるんです。」

僕だって、一番尊敬して信頼してるのは黒猫。

決して声には出さないが、僕らの絆は繋がってるから。

「だからって、いつも迷惑なんですけどね?」

黒猫は舌を出して笑う。

「良い雰囲気壊すなよっ!」

僕は突っ込みながら、部屋から見える空を見上げ目をつぶる。

目を閉じて思い出すのは、モノノケの里の皆。

やっぱり、こうやってワイワイしてるのが一番だな……。

僕は、笑ってる三人を見てふと思った。