幕末妖怪物語*

因みに、沖田は玄関からではなく、窓から入ってきた。

まぁ、日常茶飯事だから、誰も気にしない。

今、沖田は窓に腰かけてる状態。

「おい!待てよ、俺も行く!」

沖田はそう言い、窓から降り家の中に入ってくる。

「………土足で、入るな。」

家の中だぞ?

いくら沖田でも許さない。

「おい、沖田……誰が掃除すると思ってんだ?」

ちょっと、殺気を込めて言ってやった。

「怒るなよ~、怖いぞ?」

沖田は、そう言うが顔は笑ってる。

「………黒猫。」

「はい。」

何もなかった所に、黒猫は現れる。

ぶっちゃけ、黒猫は僕の護衛。

だから、一声ですぐ現れる。

「こいつをつまみ出せ。」

僕は、沖田を指差す。

「へ?え、ちょっとマジ?」

残念だが……

「マジだ。」

いい加減、ブチ切れる。