「ねぇー、早くしてよ?」

僕は、もう限界だった。

早く手合わせしたくて、待ち切れなかった。

「すみません。」

律儀に誤ってくれる。

でも、僕はそんな事気にしない。

「始め。」

僕は、土方さんの声で動き始める。

それからは、あっという間だった。

しまった、と思った時には首元に、神季君の竹刀があった。

「い、一本。」

土方さんの驚いた声が聞こえる。

圧勝か………

暗闇じゃなきゃ、僕の得意技を使ったいけど、ここじゃ出来ない。

とりあえず、これで土方さんも納得してくれるはずだ。

が………

「おい、小僧。」

他に言い方なかったの?土方さん。

「一様、ここに入る事を許可する。」

出たよ……鬼方さん。

「だが、俺はまだ疑ってる。」

「トシ、そんなに睨まなくても……」

土方さんは、近藤さんの言葉を無視して神季君を睨む。