幕末妖怪物語*

二人は、案外簡単についてきた。

まぁ、屯所に向かう途中ずっと、コソコソしてたけど……。

怪しいけど、あえて気にしない。

もしもの時は、平助と一君がいる。

だけど、めちゃくちゃ気になる事がある。

それは神季君。

正確には、神季君の目。

実は今……神季君は、包帯を顔に巻いてない。

そして、目をキョロキョロさせて、歩いてる。

って事は、目は見えてるのか?

それと……

神季君の瞳の色は、僕と同じ赤。

僕は、左目だけだけど、神季君は両目。

たまたま、赤い瞳の可能性もあるけど……

もし、僕と同じなら少し嬉しいかも?

歩いて行くと、屯所の門が見えてくる。

僕は、クルリと振り返って

「はい、着いたよ~」

ニコッと笑いながら言う。

僕の顔を見た神季君の目が、大きく見開く。

僕の顔変?

でも、驚いた顔は一瞬だったから、気にしないようにした。