幕末妖怪物語*

「こっちのデカイのは、わかるが」

土方は、黒猫を指差す。

「こんな餓鬼の何処が怪しんだ?」

イラッ

餓鬼って、そこまで餓鬼じゃねぇーし!

「あぁ、この子僕と同じだよ?」

「………何?」

土方の声があらさかさまに変わる。

「お前等名前は?」

「黒猫」
「輝夜神季」

「俺は、「土方歳三さんでしょ?」!」

一気に警戒が高まる。

いっそ、もっと警戒して欲しい位だ。

僕は、沖田を指差す。

「君は、沖田総司さんでしょ?」

沖田は、目を見開く。

僕はクルリと振り向き、可愛い系の男を指差す。

「君は、藤堂平助さん」

最後に無口な人。

「斎藤一さん。」

全員言い終わると、隣に居た黒猫は盛大にため息をはく。

「神季様、わざわざ警戒させてどうするんです。」

他の四人は、かなりビックリしたのか、黙ってしまった。