タンッ

「ウップ」

き、気持ち悪い。

着地と共に、吐き気が。

黒猫は、おんぶからお姫様抱っこに変える。

その途端下からの声が聞こえる。

「飛び上がった!?」
「あいつ、何者だよ!?」

猫又です。

って聞こえねぇか……

僕が、そんなことを考えてると

「しばらく、浮遊が続きます。」

「え"?」

シュッ

また、黒猫が空を飛ぶ。

ぎゃぁああああああああ!!

タンッタタッ

どんどん、黒猫は飛ぶ。

ヤバイ、俺の意識も飛ぶ。

「後、少しですので気絶しないで下さい。」

「ど、努力する。」

色々と無理な気がするが……

「じゃあ、今度は降ります。」

「え"?」

シュッ