幕末妖怪物語*

「グヘッ」

鳩尾にパンチ!

「すげー!」
「あの子強いねぇ?」
「よくやった!」

イラっ、誰?上から目線なの……。

まぁ、良い。

僕は、人混みを抜けて、黒猫が居る辺りまでいく。

「お見事です、神季様。」

「あぁ、ついでだから、姿現せ。」

「御意。」

気配が強くなったから、多分姿を現したと思う。

目の前真っ暗だから、わかんねぇ。

…………?

何か、めちゃくちゃ強い視線を感じるんですけど?

「神季様……。」

「大丈夫、気付いてる。」

逃げた方が良いのか?

しょうがない。

「黒猫……僕をおんぶして、祠まで行け。」

本当は、僕が走ればいいが。

絶対また、人とぶつかるだろうから、黒猫に頼む。