幕末妖怪物語*

僕と黒猫は、淡い光に包まれる。

完全に光に包み込まれる前に後ろを振り返る。

「またね、想夜!」

ニッコリ笑うと、同時に浮游感に襲われ、意識を離した。

その後、顔を真っ赤にして

「……不意打ちは、やめろよ。」

と、沖田が呟いたのを僕は、知らない。

* ° * ° * ° * ° *

「神季様。」

黒猫の声で、目を開ける。

「無事ついた?」

「無事、文久3年の3~4月位につきました。」

成功した!

僕の能力は、タイムスリップ。

て言っても、この祠を使わないと出来ないけどね?

たまに、時空のズレは生じるが、どの年代にも行ける。

つまり、ここは江戸時代……150年前の世界。

因みに、夜ね?

夜じゃないと僕が、行動できないから。

もちろん、妖怪達もね?

僕は、夜に溶け混むため、藍色の着物と袴。

黒猫は黒の袴に、黒で魚の刺繍してある着物。