幕末妖怪物語*

むしろ、黒猫に倒せない妖怪が居たら、僕が敵うわけない。

はぁ、初任務でこんなことになるとは……。

沖田は、黙って僕達の会話を聞いてたが……。

「やばいかも知れない……。」

と、唐突に呟いた。

「何がですか?」

「いくら、にゃんこが速くても……僕の体力が持つかわからない。」

沖田は能力を2、3時間使い続けてる。

さすがの沖田でも、たくさん体力があがそろそろ辛い頃だろう。

「最低でも、どのぐらい持ちますか?」

「半刻も持つかわからない……。」

その言葉に、黒猫は準備体操をし始める。

「にゃんこ?」

「どうせ、倒さなきゃいけないヤツなら、今のうちにやっちゃった方が良いだろ?」

「でも……どれくらい遠いなんてわかんないじゃん?」

黒猫の速さを知らない沖田は、困惑気味だった。

「俺は土方に怒られるのは嫌だから。」

そんな沖田に、黒猫はポツリと言う。

「は?」

黒猫の言いたい事がわかる僕は、黙って聞いておく。