ー10分後ー

僕ら三人は、妖怪が暴れた”らしい”場所に着いたんだが……

「本当にここかよ………。」

「………らしいよ?」

「土方さん……本当に間違えてない?」

「……いや、本当にここらしいよ?」

「じゃあ……沖田が聞き間違……「だから、本当だってば!」」

『すいませんでした。』

キレかけている沖田に、黒猫と同時に謝る。

「にゃんこと神季君の気持ちもわからないでもないけど……」

沖田はため息をつきながら、目の前の光景を見る。

僕らが着いた場所は……

「これ……墓場ですよね?」

「正確には、墓場”だった”ものだね。」

墓石だった物は、粉々だったり…転がっていたり…

掘り起こされたりしてあるところもあって、骨が転がってる場所もあった。

これだけだったら、墓場荒しかなと思うだろうけど……

「これって普通の火じゃないよね?」

沖田が、指さす方向にあるのは青白い炎。

多分、暴れた妖怪の炎であろう。