幕末妖怪物語*

何処に住んでたのか、情報が無い。

神季を知ってる人も少ない。

むしろ、黒猫以外居らへん。

せやから、神季が間者かどうかわからへん。

これは、一番困る事態や。


早くしないと、副長にわいが殺されてしまう。

副長の部屋の前で、ため息をつく。

「副長、山崎です。」

「おう、入れ。」

副長の疲れた声が反って来る。

部屋に入ると、山積みの紙に埋もれかけてる副長。

「………埋もれたい趣味?」

「ちげぇよ!」

哀れみの目で見たら、丸めた紙が飛んできた。

わいは、紙を無視して話しだす。

「神季の事何ですが……」

その言葉に、副長は目を細める。

「何かわかったか?」

「いえ、ただ団子を食べて泣いてました。」

「はぁ?」

副長は珍しく、阿呆面になる。

まぁ、いきなりこんなこと言われたら、誰だってなるやろうなぁ。

副長ま困惑したのか、黙って考え始めた。